時短スケッチのやり方

短い時間で形を取り雰囲気を掴む

最近小型のスケッチブックを持って、自転車でトレーニングに出かけている。ロードバイクを漕ぐ練習&短時間で風景をスケッチする練習の2つのトレーニングを兼ねている。ロードバイクの方は軽い運動になれば良いので、片道30分程度のところへ出かけていく。
スケッチブックを開き、鉛筆と消しゴムを握り、10分のタイマーをかけて「形を取る」。
複雑な建物などがあると10分はすぐに経ってしまう。さらに10分のタイマーをかけ、ペンで少し丁寧に「輪郭を描く」。
続いて10分のタイマーをかけて、水筆で「影を塗る」。この影を塗る時間が「印象を掴む」ことに繋がると思うので、曇りの日はなかなか難しい。私の影色は紫がかったグレー1色だが、もちろん水の量で濃淡をつける。引き続き、他の色を入れていき「完成」。30分は無理でも40分くらいで描き上げる。

全てをペンで描くことはなく、バックは鉛筆の線だけにして、遠近感を出す

影を塗ったところ。最も暗い部分とそうでもない影を濃淡で描き分ける。

曇りの日だったが、少し影を描き足して完成させた。

水筆の使い方

水筆は、「筆ペン」のようなもので、グリップの部分にインクではなく水が入っていて(なくなったら継ぎ足せる)、グリップを軽く押すと筆先に水が染み出てくる。水分量を調整するのは慣れるまで難しいかもしれないが、慣れてくると自在に濃さを変えることができるだろう。別の色を使いたい時は、少し水を出しながら軽くティッシュで筆先を拭き取るだけで絵具は取れるので、水筆1本でいろいろな色を使うことができる。画材屋さんで数百円、100円均一でも売っている。筆の太さが大中小いろいろあるので使い分けてもいい。

時短スケッチにはペンと水筆がおすすめ

スケッチの際にペンを使うのは、輪郭を描いておくと着色もさらっと軽く塗るだけで雰囲気が伝わるから。ペンは「ピグマ」の耐水性、太さは03、茶色を愛用している。もちろん鉛筆の線でも良いが、鉛筆は水をたっぷり使う着色方法だと薄くなり消えてしまう可能性があるので、私はペンを使うことにしている。
ペンの線がはっきりしているので、着色する時間が取れなくても、それなりに絵になるところも気に入っている。

水色のものが水筆。ピグマもいろいろな種類がある。

スケッチブックはノート型なので真ん中に継ぎ目があるのはいまいちだが、1冊描き終えたら見返すのも楽しいものになるだろう。