いくつになっても始められる水彩画の気安さ

「後期高齢者でも大丈夫ですか?」

水彩画教室に問い合わせを下さる方で、よく聞かれるのは「70歳を過ぎてるんですけど、大丈夫でしょうか?」という質問です。
「もちろんです!(即答)」
実際、水彩画を始めてみようかなと考えている方は、仕事を引退して時間ができ、これから趣味の時間を楽しもうかなという方が多いです。なので、私の生徒さんは60代、70代、80代、そして90代の方もいて、平均年齢がまあまあ高めです。男女比も同じくらい。皆さん本当にお元気で水彩画以外にも精力的に生活を楽しんでいらっしゃいます。
97歳で水彩画サークルに入会された方もいて、皆さん勇気づけられました。逆に若い方は週末講座を選ばれ、月に1度ですが気分転換に水彩アートを楽しまれています。
総じて生徒さんは私の親世代の方が多いので、「先生」と呼ばれるのは正直恐縮してしまうのですが、水彩画に関わること以外は人生の先輩として私の方が勉強させてもらうことが多いです。いわゆる高度成長期を支えてきた世代、時間的にも経済的にも余裕ができたリタイア後の生活を楽しむ姿は、私の憧れでもあります。
事実、先日は教室で生徒さん同士が、水彩画とは関係ないゴルフや陶芸の話で盛り上がっていました。熱海という土地柄、引退後に移住してくる人も多いので、先住者と情報交換の場になることも。

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教室の様子

水彩画―他の絵画と比べ圧倒的な気軽さ

面白いのは、以前は油絵/日本画/水墨画など他の絵画をたしなんでいた方で、水彩画に転向する方も一定数存在することです。「歳をとり、体力的にもしんどい」というのがその理由です。
私もかつて油絵をやっていたので分かるのですが、確かに油絵は1枚描き上げるのに数か月必要で、絵具やキャンバスにお金もかかります。常に時間に追われている私は気が短いので、長い時間かけて仕上げる忍耐力がもうありません(汗)。
また水彩絵具は大抵の人が学校教育の中で触れる画材でもあるので道具が身近です。中には子供が使っていたパレットなどを持ってくる方もいます。水彩専用画用紙はそれなりのお値段がしますが、キャンパスと比べれば安いです。水彩絵具も良いものはそこそこのお値段ですが、日本画で使う顔彩と比べると圧倒的に安く、油絵と比べても1枚の絵に使用する絵具の量が少ないので、1度揃えてしまえば長い間買うことはありません。
習い事に行く際の荷物が少ないのも水彩画の楽なところ。水墨画では硯が重かったとか、油絵ではパレットが大きく、絵具が乾かないので持ち運びに難がありました。

いかがでしたか? 時間的にも経済的にも体力的にも気軽に始められるので、趣味の時間・仲間づくりにおすすめです!

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教室の様子