気軽なスケッチには「ペン彩画」がおすすめ
ペンと水彩絵具を使う「ペン彩画」で2時間のスケッチ
「ペン彩画」というジャンルを確立した五十嵐吉彦先生のギャラリートークを聞いてきました。私が所属している「日本スケッチ画会」の会長であり、数々のお弟子さんたちが各地でスケッチ教室を開いているのは周知のとおり。私がかつて小田原で習っていた松尾美都代先生も五十嵐先生の直弟子であり、女性として初めて教室を任された方です。
五十嵐先生の水陽・青葉会展と松尾先生の水陽・美芳会展が、毎年同じ会期で「横浜市民ギャラリーあざみ野」にて開催されるため、私も美芳会展には毎回出品して交流を深めてきました。
さて、五十嵐先生のギャラリートーク、平日にも関わらず午前の部も午後の部も50名を超える聴衆で大盛況でした。
ペン画を描く作家さん、イラストレーター的な方はたくさんいるものの、五十嵐先生はペンを使った風景スケッチに水彩絵具で着色するという「ペン彩画」の第一人者です。持ち運びやすいF4サイズの紙を用いることで、「現場で」「2時間程度で」仕上げることができるという確固たるスタイルを持ち、水彩画をより手軽で人生の楽しみとして広めたいという気持ちが伝わってきました。
学んだことを自分の教室でも還元したい
私自身、日本スケッチ画会の会員ではあるものの、対象によってペンは使ったり使わなかったりです。もちろんスケッチに出る時はペンを使って小さなスケッチブックに描き、それをまた大きな画用紙で作品として仕上げることもあります。
しかし、スケッチのクラスという場所では、着色するうちに薄く消えていく鉛筆より、線が残って着色が簡単、という意味で、やはりペンを使った方が手軽かつ迅速です。気軽に旅先スケッチなどを楽しみたいという人には是非「ペン彩画」を知ってもらいたいです。
今回のギャラリートークで心に残ったこと
・画用紙の「細目」はペンの滑りが良いが、色は入りにくい(淡くなりがち)。「中目」はざらざらしている分、ペンでは描きにくいが、絵具の重ね塗りなど濃い色が出せる。
・基本的に0.3のペンを使い、濃くしたいところは0.8
他にもありますが、人それぞれ描き方や好みがあるので、教室で生徒さんに合わせてアドバイスできるような先生になりたいと思います。
海も山もある湯河原・熱海エリアにてスケッチの教室も計画しています! お楽しみに♪