フランス・暮らすように旅をした~公共交通機関便利情報

昨年、約20年ぶりに訪れたパリの便利情報も、以前ブログに書きました(https://atelierorange.jp/2023/06/09/france-trip-tip/)が、今回は交通機関について特集します(そこまででもないか笑)。

フランスの国鉄SNCFの乗り方

今年のフランス・スケッチ旅行ではノルマンディーまで電車に乗りました。パリの地下鉄やRERとは異なる長距離列車。かつて留学していた20数年前はもちろん紙の切符、ホームにある黄色いコンポストゥールという機械に入れて刻印をしていたのですが、当然切符の買い方も変わっています。
フランス到着直後に乗るパリ―ル・アーヴルの行きの切符だけは日本からネットで予約をしました。クレジットカードでお金を払い、切符を印刷して持参。サン・ラザール駅では改札口にQRコードを当てる方式で、座席には行き先と予約済みのランプが付いていました。
ちなみに大きな荷物は座席の上の棚に置けないので、入り口の近くにある棚に置きます。安全面が不安でしたがちゃんと終点のル・アーヴルまで無事でした(笑)。この荷物置き場は早い者勝ちで、大きなスーツケースをどんどん置かれるので、ある意味自己責任です。座席は日本の特急のようにはリクライニングがありません。二つの座席の間にスマホなどの充電の差込口があり、前にはテーブル、小さなゴミ箱もありました。移動中、車掌に切符を見せる機会はなく、降りた駅にも改札はありませんでした。
帰りの電車は滞在中にネット予約したので、印刷することができず、結局スマホにアプリを入れました。ル・アーブルもルーアンも駅に日本のような改札はなく、無人駅にあるような読み取り機があって、QRコードをかざしてからホームに行きました。検札が回ってきたらQRコードを見せて終了です。

バスの乗り方

ル・アーヴルは大きな町でバスとトラムが整備されていて、とても便利でした。1回1時間乗り放題になるチケットを運転手さんから買って乗る、または主要停留所には券売機もありました。バス停には「〇番のバスがあと〇分で到着」など、東京と同じようなシステムがあり、バスの中でも次の停留所が表示されるのでSTOPサインを押すと止まってくれます。
もちろんパリも同様のシステムでしたが、困ったのはル・アーヴルからドーヴィルやカーンを結ぶ中距離バスでした。電光掲示板はバス停にもバスの中にもなく、知っている人しか乗り降りできないような状態で、私も一度降り損ねました…。運転が荒い運転手にあたって乗り物酔いになったこともあります(涙)。
中距離バスは日本の観光バスのような作りなので、大きなスーツケースやベビーカーを車内に持ち込むことはできません。しかもトランクに荷物を入れるのは自分たちでやらねばなりません。バスの下部にあるトランクを開けることができず困ってしまい、近くにいた男性に助けてもらいました…。

タクシーの乗り方

パリでは流しのタクシーはおらず、ホテルやレストランで呼んでもらうのが普通です。パリはUberが使えるので、夫が来たときは何度か利用しましたが、オリンピックの余波なのかタクシーの数は多く、Uberは値段も安かったです。ただしUberはタクシーレーンを使えないので、渋滞する時間は正規のタクシーのほうが速いはずです。
地方では一度だけタクシーを使いました。電話で呼んで、15㎞30ユーロくらい。安くはなかったのですが、タクシーの運転手さんと会話が弾んだので良かったです。

自転車の借り方

パリでは昔と比べて自転車の利用率が上がりました。セーヌ河岸を車両通行止めにするなどパリの街も変わりつつあるので、自転車のレンタルサービスが人気です。
大きなところではVelibやLimeというサービスがあり、日本でも東京など大都市圏で利用されているのと同じようなシステム。ポートがあるところで借りたり返したり、料金システムもいろいろなパターンが選べます。観光客もクレジットカードがあればデポジットを払って簡単に利用できるので、自転車で観光をする姿を多く見かけました。ただ、自転車は車両扱いなので歩道は通れません。道路を通らなければならないので、交通には充分注意したいものです。電動キックボードも広く普及していて、スピード出し過ぎなどちょっと危ない場面もありました。
ちなみに私はちょっと勇気が出なくて、今回はレンタサイクルも(レンタカーも)諦めました。パリではバスデビューしただけで満足してしまったので、次回の課題です!

終わりに

今回、夫の仕事の関係でRERのB線に頻繁に乗り、治安がイマイチというイメージが払拭されたのも良かった点です。以前は空港からパリ市内までロワシーバスで移動していたのですが、今回はRERのB線で帰路につきました。渋滞がなく予定が立てやすいのが電車の良いところです。

またパリのほうが日本より進んでいるなと思ったのは、地下鉄の駅構内に無料で使える充電装置がたくさん設置されていたことです。USBだけでなく、Cタイプの差し口もありました。バスや電車の中で充電できたら便利ですよね! 日本はコンビニなどで有料なのが普通なので、負けた!と思いました。
以上、2024年秋の情報ですが、フランスへ旅行に行く方々のお役に立てれば幸いです。