春はスケッチに出かけよう
スケッチの持ち物
春と秋の気候の良い時期はスケッチに出かけることが多くなります。まずは私のスケッチ道具をご紹介します。
最低限必要な物 スケッチブック、鉛筆(HB)、消しゴム、ペン(耐水性)、水筆、パレット、ティッシュ、スマホ
あると便利な物 スケッチスケール、簡易椅子、日焼け止め、虫よけ、帽子、マスク、カメラ、飲み物、食べ物

最近は現場ではペン入れまでで終わり着色することが少ないので、最悪スケッチブックと鉛筆とペンだけでもOKです。自転車で出かける時や旅行中などはできるだけ荷物を軽くします。とりわけポイントカードなどがぎっしり入った長財布が重い(お札がぎっしりならいいのですけど!)ので、身軽になりたい時はクレジットカードや交通系ICカードと現金少しをカード入れにセット。近年はスマホで決済もできるので財布なしでも過ごせると実感しています。
自分らしいスケッチとは
小さなスケッチ作品でも買ってくれるお客様がいるので、自分らしいスケッチを追求しています。もともと私は自分のペンの線が好きで、アメリカ在住時にはペン画を習いに行きました。
私のスケッチ画は「美しい線で描く」、「余白を大事にする」、「明るい色」がこだわりです。周囲に余白を充分に取ることは、日本では少し珍しいのですが、台湾や韓国の作家さんたちが実践している画法です。Mars Huangさんの『シンプル・スケッチライフ」のなかにも「周囲の白が絵の中の色を際立たせる」とあります。


現場ではペン入れまでして、自宅で着色することが多いので必ず風景を写真に撮っておきます。部分的に拡大して撮影することもあります。
でも時間的に余裕があれば、最低限の色を現場で塗っておきたいです。なぜなら建物の影の部分などは写真になると黒すぎて不明瞭になりがちで、やはり自分の眼のほうが立体感などをしっかり認識できるからです。
逆に現場で塗らないのは大きな面積を占める空。小さな水筆では塗りにくいので、家で大きめの筆を使って着色します。
太陽の動きで変わりゆく影は、「一番良い時」を撮影しておきます。電車など動く対象はビデオか連写して、「一番良い位置」を後で描き足します。
ペンを使うスケッチで気をつけていることは、「どこまでペンで描くか」。ペンで描きすぎるのもNGで、水彩絵具の「色で表現」する部分も残すことです。木々などは極力ペンの線を減らし、遠景は鉛筆だけを頼りに着色することで、メインと背景の遠近感を作り出します。


オープンガーデンで私邸を描く
今年の春は湯河原・真鶴・熱海の泉地区で開催されている「オープンガーデン」に参加されている二つのお庭を描く機会に恵まれました。
小さなスケッチブックなので、薔薇など色とりどりの花たちが小さくなってしまいましたが、丹精込めて作られたガーデンを手書きスケッチに残すことができたと喜んでいただきました。
今後もお店だけでなくご自宅なども、お洒落なスケッチ画にしてお渡しするオーダーも承ります。


