美大生の娘、ロンドン芸術大学に挑戦

世界へ飛び立つ我が家の人々(2)

前回の投稿に続いて、今度は娘のお話――以前ブログで美大受験について書いた通り(https://atelierorange.jp/2024/04/04/art-university-entrance-exam/)、現在武蔵野美術大学(ムサビ)2年生の娘。御多分に漏れず海外志向が強く、中2で単身アメリカ・サンフランシスコのサマーキャンプを体験。この時に「英語が分からなくても実技中心なら」と勧めたのがアート系の体験クラスだったこともあるのか、はたまた水彩画教室を開いている私の影響か、絵を描くのが大好き。晴れて美大生になり、自由を満喫していますが、兄と違って「女の子の一人旅は安全な国で」と限定されて、せいぜいが台湾に友達と旅行に行った程度でした。
けれども本当は留学を望んでいた彼女は高校からカナダ留学を試みたのですが、コロナ禍で断念。諦めきれない彼女は、大学から留学をと勢い込んで(?)密かに(?)計画を立てていたのです。

ロンドンのパディントン駅から空港へ向かう電車

ロンドン芸術大学・セントマーチン

ファッション系を学びたいという娘は「ファッションでは世界一」と謳われる「セントマ」なるイギリスの大学へ行きたいと言い出したのです。しかも留学ではなく4年間の進学で。あんなに頑張って入ったムサビを辞めて。
「セントマって何だー?」というくらい無知な私たち親は、正式名称「University of the Arts London(ロンドン芸術大学・UAL)」を聞いて、イギリスの東京藝大か!と少し安心したのも束の間、その学費の高さを知って愕然としました…! 学費が高いと言われる私立美大ムサビの2倍! 東京藝大の5倍!! 国立大学なのに!!
(「セントマ」はUALの中のカレッジのひとつ「セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)」の略)

受験に関しては東京にあるエージェントが助けてくれ、過去の作品群のポートフォリオ、英語力の証明IELTSなどを2月末ごろに提出。4月の初めには結果が出ました。

「合格」

かくして私たちの老後の資金は娘のロンドン進学に吹っ飛んでいくこととなりました。チーン。
これからはロンドンに毎年会いに行こう! イギリスも絵になる風景がたくさんあるよね!とどこまでも能天気な私ですが…、描いた絵を売って頑張って稼がねばなりませんね、トホホ。

イギリス・ヒースロー空港