魅力的なスケッチの構図 ~スケッチ画展開幕によせて
現場で描くエネルギーを感じて欲しい
今回、湯河原のギャラリーマダムミヨコで展示をしているのは、主にスケッチ画。現場でペンと水彩を使って、ささっと描いたもので、じっくりと腰を落ち着けて描く水彩画とはまた一味違ったものになります。私の場合は画面いっぱいに描かず、余白を生かすことを意識して構図を取り、鉛筆で軽く下書きをしたらいきなりペンで描き始めます。同じ場所に長くとどまれないこともあるので、家に帰ってから着色ということもありますが、現場で雰囲気を掴むことを重視しています。
スケッチに必要なもの
以前もブログで紹介したことがありますが、画材は写真の通りです。特筆すべきは「ピクチャースケール」でしょうか。構図を決めるのに役立ちます。
ピクチャースケールを使う構図の決め方
湯河原の温泉場にスケッチに行った時の様子です。初夏に飾り付けられた提灯のならぶ温泉街の様子を描きたかったので、しばらく歩き回って道路のカーブの具合、左右の店舗の様子などを見て、好きな場所に陣取ります。
スケールを使ってどのあたりまでを画用紙に収めるかチェックします。
この時は建物の数が多く、時間がかかりそうだったので持参した椅子に座って描きました。早朝から開始したものの、情報量が多く、この日はF4サイズだったこともあり2時間ほどかかってやっとペン入れが完成。ポイントとなる色だけを現場で入れて、着色のため家に戻りました。
ウォーキングやサイクリングで風景を観察
車で走っていると風景を見逃しがちなので、ロードバイクに乗り始めたことは以前書きました。(「自転車でスケッチに出発」を参照)季節の良い時はウォーキングがてらスケッチに出ることもあります。虫よけ・日よけを意識したスタイルでスケッチをしますが、完全にジョギングウェアの時もあれば、ぱっつんぱっつんの自転車用ウェアの時もあります。あまり知っている人には会いたくないですね(笑)。
小さめサイズで飾りやすいスケッチ画
今回展示しているスケッチ画はA4サイズのスケッチブックを使っているので、お部屋の壁に飾りやすいサイズです。魅力的な余白を作り、色どりは明るめを心がけています。
湯河原・真鶴の見知った風景を切り取った爽やかな作品が多いので、是非お手に取ってみてください。
湯河原での「井上秋子スケッチ画展」のブログもチェックしてください。たくさんのご来場をお待ちしています!