ヨーロッパ3か国スケッチ旅行2025―乗り物編
フランス・スイス・イギリスで大移動
2025年8月に約4週間、フランス→スイス→イギリスの3か国をスケッチ旅行に行ってきました。大体1週間で1国というペースで回り、様々な乗り物を利用しました。(ちなみに通貨もフランスはユーロ、スイスはスイスフラン、イギリスはポンドと3つバラバラ…)
フランスではTGV(新幹線。現在はInouiという名称)でパリからリヨンへ。電車が整備されているスイスではジュネーブ・レマン湖近隣だけで使える地域限定パスを購入し、主に電車であちこち回りました。スイスからイギリスへは飛行機に乗ったものの、ロンドンからパリはユーロスターを使い海中トンネルも体験(ほとんど寝てましたが)。イギリスでは2階建てが普通の路線バスも多用しました。何より昨年からの課題だったレンタサイクルやレンタカーも体験できて大満足の一人旅でした。
フランス・リヨンのレンタサイクル
パリで観光にレンタサイクルVelibを使いたかったのですが、「危ないから止めたほうがいい」と友人たちに言われ断念した自転車。今回リヨンでは交通量がそれほど多くない、止める人間がいない、ということで(笑)、チャレンジしました。アプリ(Vélo'v)を入れて、クレジットカード情報を入力、近場のポートで借りる自転車を選ぶと「60秒以内に出庫せよ」となります。自転車の前輪にポートに入れ込む部分があるのが日本のシステムと違う点(なので少々車体が重い)。返却もその部分を機械に嵌めると自動的に返却完了のお知らせが来ます。リヨンでは30分無料という設定なので、次々に返して移動すればずっと無料です! 丘に登るときには使いたい電動自転車は数が少なく料金も高いので、タイミングが合えば良いですね。フランスは右側通行なので、道路の右に自転車レーンが敷かれ、リヨンは比較的自転車に優しい環境だと感じました。ただ、歩行者は赤信号でも車がいなければ平気で渡るお国柄なので、自転車の位置づけも微妙な感じ…赤でも渡っちゃう人が結構いて怖いと思いました。

スイス・レマン湖を蒸気船で巡る
スイスはスイスパスなどが知られていますが、今回はレマン湖近隣のみの地域限定パスを買いました。7日間のうち無料になるのは3日間。残りの4日は半額で交通機関を利用できるものです。(ちなみにジュネーブに宿泊すると、ジュネーブ市内のバスなどが無料で乗れるパスがメールで送られてきました。優しいですね!)
ジュネーブからこのパスを使ってレマン湖の南、フランス側のイヴォワールに行きました。昔から使われている蒸気船イタリー号に乗ったのですが、人が多すぎて座れない人もいるほど。日差しが強い日だったので、船内になんとか座る場所を見つけましたが、非常時の救命胴衣の説明などもなく、ビビりの私は事故があったら死ぬなーと思いました(汗)。スイス側のリゾート地をいくつか廻ってイヴォワールまではなんと2時間!(イメージ的には琵琶湖で大津から米原まで行くような感じ) 隣にいた英国人夫婦はさらに先のローザンヌまで行くと言っていましたが、イヴォワールでほとんどの人が下船したのには驚きました。観光地として有名なんですね。正直、船で2時間は長すぎたので、帰りは普通の連絡船みたいな船で対岸(スイス側)のニヨン(Nyon)まで20分で行き、電車に乗って15分程度でジュネーブに戻りました。このルートを考えてくれたジュネーブの観光案内所のお兄さん、グッジョブでした!

イギリス・レンタカーでコッツウォルズ地方を巡る
コッツウォルズ地方には石造りの家々が素敵な町がたくさんあり、公共交通機関ではアクセスしにくいこと、バスツアーに乗るとスケッチの時間が思うように取れないと考え、オックスフォードでレンタカーを予約していました。もちろんイギリスでレンタカーするのは初めてなので緊張しながらレンタカー屋さんへ行き、しかも2日間に延長したい、オートマ車とGPSは絶対、保険もフルカバーで、などを伝え、親切なスタッフさんのおかげで気持ちよく車を借りることができました。
借りた車はトヨタのカローラ、日本と同じ左側通行だし、ナビもスマホをつなげて日本語だし、予想以上に快適でした。ただ距離や速度はマイル表示。アメリカでマイル表示を経験しているので問題はない…のですが、イギリスはアメリカより一般道路の幅が狭く、上下1車線ずつの道路で制限時速60マイル(約100km)は正直怖かったです。50マイルくらいで走っていたので、2日間で3回ほど追い抜かれました(笑)。総走行距離は2日で170キロ…大したことないですね。
またイギリスは携帯電話の電波が弱く、田舎で電波が途切れたせいで迷子になりました。(車に付属したGPSを使えばよかったのかもだけど) ロンドンでさえ地下鉄や大きな建物の中で電波が弱いなど、フランスやスイスで経験のない電波事情…国土が狭いのだから、もうちょっと頑張ってほしいです(笑)。
