My History

「アメリカらしさ」

投稿日:2019年2月21日 更新日:

ケイトのクラスで描いた絵のひとつ。色合いや表現がはっきりしている。

日本とアメリカの第一印象での違い

約4年間アメリカで水彩画を学んだ私は2013年に日本へ帰国。船便が届くのを待って水彩画を再開した。

一言に「水彩画」と言ってもいろいろな描き方があるので一概には言えないのだが、日本に帰ってきて衝撃だったのは、着色が薄いということ。

アメリカでは、もちろんそれなりに重ね塗りをするのだが、比較的鮮やかな色合いを思い切って置くことが多く、日本のカルチャースクールやサークルで私の絵はかなり浮いていた。

思うに日本には古来より墨汁や筆に親しみ、水墨画というジャンルが確立している。最近では黒い線と鮮やかな色どりが印象的な「絵手紙」も人気だ。そうした歴史的な背景も日本の水彩画は影響を受けているに違いない。(美術の歴史に無知なので違っていたらごめんなさい。)

絵を見る人が「好きだ」と思うかどうかは、それぞれの好みもあるので、たとえ100人の人の心を掴まなくても、たった一人の人が「この絵を買います」と言ってくれたらいい、とは思う。

でも、展覧会を開くと、多くの人が足を止めるような絵を描きたいと思う。たとえ買ってもらえなくても褒められれば嬉しいし頑張ろうという気になる。

私が初めて「アート散歩」というイベントで自宅において「なんちゃって個展」を開いたときに、見に来てくれたお友達が「これ好き~」と言ってくれたのが、なんとアメリカ時代に描いた、自分では稚拙な絵が多かったのは衝撃だった。その頃の絵は日本で描いた絵より鮮やか。目を引くのだ。

サンディエゴのビーチ

カリフォルニアの空の色は、日本の空とは違い、常に鮮やかなスカイブルーである。さらにスペイン瓦の赤い色や、その他の建物の鮮やかなコントラスト。

日本でスケッチに行っても、どんより曇った空の下で木造の寺院や黒い瓦や草木がモチーフとなることが多く、自然と茶色と緑ばかりの絵になってしまっていたのだ。

ある人が言う。「精神を病み早逝した画家が描いた暗い絵も好きだけど、自宅に飾るなら明るい絵がいい」と。

私が描いた絵を一番に見てくれるのは家族だが、なかでも娘は茶色と緑ばかりの絵には「この絵、暗い」とバッサリ。

明るさ、鮮やかさは、アメリカで絵を習った私の大切なチカラだ。忘れないようにしたいと思う。

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