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アメリカの水彩画クラス

投稿日:2019年2月21日 更新日:

デモンストレーション中の様子

油絵から水彩へ

高校生の頃、油絵をやっていた私には、水彩画は「やり直しがきかない」一発勝負の手法だということで、なかなかハードルが高かった。

そのうえ買い物だ、子供の学校のイベントだといっては、ちょくちょく休む不真面目な生徒だったので、ちっとも上達しない。

それでも絵を描くのは好きだし、クリエイティブな時間を持つことは、子育ての合間のちょっとした癒しの時間だったのは確かで、細々とではあるが長く続けることになる。

テクニックを学ぶ

先生のケイトのデモンストレーションを見て、少しずつ紙に色を置いていく。1枚の絵が完成するには2回のクラスをまたぐので、およそ5時間かかる。混色・ぼかしの技法や、マスキング・海綿・塩・ラップを使ったテクニックなど、多くのことをここで学んだ。

ケイトは水彩画家というより良き先生だった。他にも3・4か所で教室を持っていて、第2の人生を楽しむ生徒たちをうまく褒めてやる気を引き出していた。

上手い人を見て学べ

私も徐々にクラスのことが分かってきたころ、2人ほど上手な人がいることに気づいた。動物を描くのが好きなゲイル。画面いっぱいに植物を描くのが好きなロシア人のアイリーナ。

上手い人は課題の絵を描かずに自分の絵を描いていることが多かった。風景画が好きな私も、自分の技術に自信が出てきて、課題が人物や静物だったときは自分で勝手に絵を描くようになっていた。

品評会ではアメリカらしい鮮やかな色使いが目を引く作品が並ぶ

他に仲良かったのは、生徒の中でも若い部類に入るナンシーとキャロル。60歳くらいの彼女たちははきはきと喋るので英語が聞き取りやすかった。絵の上達も早かったように思う。

アメリカの長い夏休みに入る前には、大抵クラスで品評会を行った。

絵を額に入れることで、どんな絵も見栄えが良くなる。みんなで褒め合って気分が高揚したところで、持ち寄った軽めの食事をいただくのは楽しい時間だった。

日本へ帰国した今もロシア人のアイリーナとアメリカ人のキャロルとはSNSやメールを通じて繋がっている。私が描いた絵を時々は見てくれているに違いない。

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